マイコンとか自作 MIDI 音源とか (旧 segtter's core dump) http://segtter.iza-yoi.net/
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マイコン電子工作をするときは,だいたい八割がたのプロジェクトに AVR を採用している.競合する PIC に興味がなかったわけではないのだが,Arduino から入った身としては他に選択する余地がなかっただけとも言える.それに,今以上に知識がなかった昔は単に「難しそう」と敬遠していた.
AVR vs. PIC の比較ではたいていの場合,アーキテクチャの優劣やそれに起因するコーディング効率が引き合いに出される.それらをよく読んでみれば,PIC16,特に F84A について言及されたものであることが多い.さすがに PIC16 を今から選ぶメリットがないとまでは思わないが,これはわりと不公平な比較であるように感じるのは自分だけだろうか.
PIC マイコンは秋月電子での価格が AVR と比べて若干安く,取り扱い数が多い.PIC18 の中には 3.3V 動作時に AVR よりも高速に動作する (64 MHz = 16 MIPS.AVR は 3.3V 動作時の定格が 8 MHz = 8 MIPS) といった魅力的な品種も存在する.また,AVR は Xmega シリーズや AVR32 等の国内での入手性がかなり厳しい.
最近では純正 IDE が MPLAB X と名前を変えてバージョンアップされ,Windows/Linux/OS X で同等の操作ができるようになった.公式の C コンパイラ環境も XC シリーズがデファクトスタンダードとして扱われ,プログラミング時の情報収集も以前よりずっとしやすくなったように思える.
…などの理由により,前々から気になってはいたのに手を出せていなかった PIC マイコンを本格的に勉強するきっかけを作ることになった.
注文したのは PIC18F24J10.3.3V 動作専用だが,一部 5V トレラント入力ピンを持つ品種である.AVR には電源電圧以上の信号を入力できるものは見当たらなかった (面倒がらずにちゃんとレベル変換をすればいいだけの話ではあるけど…).
まずは L チカで簡単な実験.(右側のライタは e電子工房様の PICerFT クローンで,桐井研究室様の実体配線を使用させていただきました)
特殊機能レジスタの設定は読み替えが必要な程度で,結局やっていることは大して変わらない.C で開発する以上は,複雑度は同じ 8 ビット MCU どうしで互角といった印象.
PIC ならではの流儀であるコンフィグレーション・ビットの扱いがまだよくわかっていないが,
定型の設定値を覚えてしまえば感じなくなる違和感であろう.実際に AVR にもヒューズ・ビットという流儀があるわけだし.
さすがに資料らしきものをすべてネット上から手に入れるのはつらいので,PIC18 シリーズや MPLAB X IDE についての情報をまとめた解説書を近々購入する予定.
それなりに扱えるようになれば,PICKit3 の純正ライタなどを投資する踏ん切りも付くだろうから…
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